弁護士田中宏幸のコラム
2013年7月13日 土曜日
自己破産Q&A(難波の法律相談)
Q 自己破産して負債をゼロにしてもらうのは、何か悪いことをしているようで気が引けるのですが、いいのでしょうか?
A 確かに、借入金などの負債は本来返済する義務がありますので、これをゼロにしてししまうことについて後ろめたさを感じられるのはよくわかります。
しかし、破産法は無条件に免責(負債をゼロにすること)を認めているわけではありません。一定の条件を満たして初めて免責されるわけです。
何らかの事情で負債が増えてしまい支払不能の状態に陥っているのに、この状態を一生続けさせるのは気の毒な場合に、原則として一回だけ免責を認めて(ただし免責にならない税金などの債務もあります)生活の立て直しのチャンスをくれるのが破産手続きなのです。法律がこの手続きを認めているのですから、悪いことをしているのではないかと考える必要はありません。
生活の立て直しを図るため、一度リセットしたいと考えておられるなら、自己破産の利用をためらうことはありません。
大阪・難波の法律事務所
田中宏幸法律事務所
弁護士 田中宏幸
投稿者
カテゴリ一覧
- 弁護士田中宏幸のコラム (31)
- 相談事例集 (5)